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山の土地を買って小屋を建てる〜都市計画区域外の意外な落とし穴

丸太小屋

長野県の山の土地(別荘地の一区画)を買って山の開拓、セルフビルドをしています。
2020年の8月に開拓をスタートして、物置小屋、薪棚、雨水貯水システムを作り、今は寝泊まりが出来る小さな丸太小屋を建てています。
そして将来は自宅と山の土地との二拠点生活を夢見ています。

 

 

 

 

こんにちは、エムズです。
実は少し前、ある方からの指摘(お手紙が送られてきました)で知った事なのですが、私が購入して開拓、セルフビルドしている長野県木曽町の開田高原エリアは、床面積が10m2未満(6畳未満)の小さな建築物を建てる場合でも建築確認申請が必要な土地だという事が発覚しました。
そもそも開田高原エリアは都市計画区域外なので基本的に床面積10m2未満の建築物は建築確認申請無しに建てれる事になっているはずですので、その事を聞いた時に「そんなはずは無い」と思ったのでした。
ですが、その後色々と調べてみると、どうやらソレは事実のようで、私が建てている床面積3畳半の小さな丸太小屋はそのまま建て進めると違法建築になる様なのです。
手紙を出してくれた方は私がこのまま丸太小屋の製作を進め、完成して違法建築になる前にと、親切心で教えてくれたのでした。

そもそもなんで都市計画区域外なのに建築確認申請が必要なのかという事ですが、色々調べたら昭和46年に開田エリアは知事が指定する区域として乱開発防止、景観維持の目的で特例的に法令が敷かれた様です。
簡単にいうと自然の景観を害する変な建物を建てる事を禁止する法令を50年以上も前に敷いていたということの様です。

それなら、建築確認の申請を行政?役所?にして建物の安全を確認をしてもらえば良いのかなと、調べてみたら、まず、基礎は鉄筋コンクリート製のベタ基礎か布基礎が必須条件で、鉄筋の強度計算も必要で建てる前に材料の確認と、建てた後の確認が必要。
それと強度計算のされた図面や大量の書類などなど…素人にはハードルが高いどころかほぼ不可能な事だと感じました。

 

 

 

 

 

コチラが問題の丸太小屋の土台部分です。
まだ土台部分のみなので今はまだ違法建築では無いのですが、壁が出来て屋根が掛かった時点で違法建築物になるようです。

 

 

 

 

 

うーーーん…どうしたものか…
と頭を悩ませているエムズ。

 

 

 

 

 

製作中の丸太小屋の事も問題ですが、既に建ててしまったこの床面サイズ一畳半の物置小屋はどういう扱いになるのか気になったので、早速管轄の機関に問い合わせてみたら「10m2未満で建物の基礎を固定していないなら土地に定着性無しという事で問題ない」との事でした。
置いてあるだけの状態なので犬小屋やイ◯バ物置などのプレハブ製の物置と同じ扱いになる様です。
という事でこの物置小屋はセーフです。

 

 

 

 

それとこの薪棚も基礎を固定していないからもちろん問題なしのセーフです。

 

 

 

 

 

問題なのはこの丸太小屋の基礎のやり方ですね。

 

 

 

 

 

地面を約80cm掘り下げ90mmの角材にタールを塗って防腐処理を施した12本の基礎掘立て柱…
丸太小屋は重量の重い丸太を組んで壁にするので今までの様な置くだけ基礎は不安が残るし、冬の寒さで起こる地中凍結による地面の盛り上がりの影響を避ける為に施した固定式の掘立て柱基礎が今回あだになってしまいました。

 

 

 

 

 

役所の方との電話を一旦切ってじっくり考えます。先ず、役場の方の話を整理する事にしました。

役場の方の話では、建築物とは、地面と基礎が固定された状態で壁の有無に関係無く、柱があり、屋根のある建物を指すと言っていました。
そこで初めに考えたのは丸太小屋を建てるのを中止して、今あるこの土台に柱を四本立てて屋根の垂木のみを取り付けてパーゴラに変更しようかなと考えました。
元々今建ててる丸太小屋は寝泊まりする為だけの用途で使っていく予定で、丸太小屋が建ったらその丸太小屋の向かって右側に将来10m2未満(6畳弱)の山小屋を建てて、この丸太小屋はゲストハウスもしくは寝室にする予定でした。
今回、この基礎のやり方では違法建築にあたる事が判明したのでとりあえずパーゴラを建てる事に切り替えて、そのパーゴラはDIYなどをする作業場やコーヒー飲んで休む、休憩場所などとして使っていこうと考えました。
このパーゴラ変更案も、もしもの事を考えて再び役所に電話で確認をします。

すると「屋根材を施工しなければパーゴラを建てても大丈夫」との見解でした。

なるほど…パーゴラは大丈夫なら最悪土台は無駄になる事は無いなと。

その後、今ある土台を使ってなんとか丸太小屋が建てれないか模索します。

色々考えましたが自分一人ではなかなか良い案が浮かばないので再び役所に電話して、現状を細かく説明して「土台を無駄にせず丸太小屋を建てる方法はありませんか?」と

すると一つだけ建てる事が出来る案がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、天井高を1400mm以内にする事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何やら天井高1400mm以内の建物は人が快適に生活する事の出来ない高さで、居住性無しとなり建築物には当たらないとの事でした。

 

 

 

 

 

 

という事で、少し実験してみます。

 

 

 

 

 

右の柱、高さ1500mm、左の丸太高さ1200mmです。
1400mmの丁度いい長さの材木が無かったのですが、これで大体の天井高がわかります。
この上に三角ないし片流れの屋根が付きます。

座ってる時は全く問題なさそう…

 

 

 

 

 

ですが、立つとこんな感じです。
当然頭を屈めないといけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論!天井高1400mmの丸太小屋を建てる事に決めました!

天井高1400mm未満の丸太小屋なんて絶対不便だから止めたほうが良い!と思われる方、多数だと思います。
ですが、私の考えは、資材(丸太の)節約になったり、工期短縮だったり、屋根の施工が楽だったり、雪下ろし、屋根の掃除が楽だったり…上げてみると結構良いこともあるかなと思っていますし、
それと、「秘密基地感が凄い」って事も私にとっては重要な要素です。
考えてみてください。天井高1400mmの不便な丸太小屋なんて自分で建ててる人なんてそうそういませんよ?
窓や扉も相当小さく(低く)なるし、扉の出入りも相当楽しい事になると思いません?
機能性を無視した天井高の異常に低い不便な秘密基地なんてロマンがあるじゃ無いですか!

とまあ都合のいい事を並べてみましたが、実際建ててみて、使ってみて、余りに不便すぎて直ぐに使わなくなるかも知れませんが、とりあえずこの天井高1400mmでいこうと考えています。

 

 

 

 

 

 

色々書きましたが、とりあえずは、なんとか違法建築問題は解決?しました。
私も条例違反をしてまで小屋を建てる気は無いのでこれで結果オーライかなと思っています。

 

 

 

 

 

 

丸太を組んで壁を作った事など当然ありませんのでどんな感じ、どれだけ時間が掛かるかは未知数ですが、今はやっぱり雪が降ってくる11月までに屋根まで出来れば良いかなと思っています。
ですがあまり期限を決めずに楽しむことを優先で作業を進める事も大事かなと考えています。

 

 

 

 

 

作業台にビスを打って

 

 

 

 

 

 

丸太加工台が完成です。
次回から丸太の加工に入りたいと思います。

色々書きましたが今日はここまで。
ではまた。

※最後に、建築物の定義について
上記に記した建築物の定義は私が土地を買った管轄の機関の見解になります。
この建築物の定義はそれぞれの機関によって見解が違ったりする事がある様で、検査をする人によっても見解の違いがある様です。
基礎を固定する【固着性】1400mm以上の天井高のある屋根のある建物【居住性】などは目安と思った方が良く、場合によっては基礎を固定していなくても容易に動かせないと判断する検査員もいる様ですので、10m2未満の小屋などを建てる場合、都市計画区域外でも建てる前に必ず管轄の機関に確認をするこ事をお勧めします。

 

 

 

 

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山の土地を買って開拓しています。

プライベートキャンプ場つくったり山小屋を建てたりが目標です。

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M'sの小箱
2020年8月に山林(別荘地)を格安で購入しました。長年人の手が入っていない土地なので木の伐採や抜根作業を極力自力でやっていて土地を開拓し自分だけのアウトドアベースを作ろうと奮闘しております。自分で開拓した山林で焚き火したりキャンプしたり寝泊まり出来る小屋を建てたり夏は登山や渓流釣りのベースにしたり冬はスノーボードなん...

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