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凍結深度について考えてみる

独り言

長野県の山の土地(別荘地の一区画)を買って開拓、セルフビルドをしています。
2020年の8月に開拓をスタートして、物置小屋、薪棚、雨水貯水システムを作り、今は寝泊まりが出来る小さな丸太小屋を建てています。
そして将来は自宅と山の土地との二拠点生活を夢見ています。

今日はその山の土地での凍結深度について書いてみたいと思います。

 

 

私が初めて凍結深度と言う言葉を知ったのはBライフブロブでした。
Bライファーの方達が安い山の土地を買って小屋をセルフビルドする過程で直面する問題の一つに凍結深度の事が書かれていました。

凍結深度とは
凍結深度とは地盤の凍結が起こらない地表面からの深さを言います。
寒冷地では地中にある水分が冷やされて氷へと凝結する過程で体積が膨張(約9%)し、住宅などの構造体を持ち上げてしまう事があります。

平地などでは冬でも高地などに比べ、気温は余り下がらないので凍結深度という言葉を知らない方も多いと思います。

実際私も知らなかったわけですが、山の土地を買った時非常に気になったのがやっぱり自分が買った山の土地の凍結深度は何センチなんだろうかと言う事でした。
土地を購入後、色々と調べてみて自分が買った山の土地の凍結深度は約80cmという事を知りました。
この80cmと言う深さはかなり深いなと思ったのが第一印象です。
標高も1300mと高く、雪の多く降る地域なのですが、今まで私が見てきたBライフブログでも深くて60cm程度の凍結深度の方がいたぐらいで80cmは随分深いなと思ったのです。
この凍結深度の問題は一番初めに建てた建築物の物置小屋を建てる上で基礎の作り方で非常に悩みました。
地面が凍結しない場所なら地面を整地して羽子板付きの沓石を置き、その上に小屋を建てていけば良いので作業工程が少なく済みますが私の山の土地は冬季に地中が凍り、地面が盛り上がって来ることがわかっているのでそう簡単にいきません。
悩んだ挙句、私が採用した物置小屋の基礎は地面を整地して沓石を置き、その上に物置小屋を建てる、置くだけ基礎にしたのでした。
地面が盛り上がってくることが分かっていて何故置くだけ基礎にしたかと言うと、「本当に地面が盛り上がるんだろうか?」「盛り上がっても小屋の傾きは微々たるものではないのか?」といった半信半疑的な考えでいたからです。
実際体験した事も無いですしどれぐらい盛り上がって来るかは未知数で、みんなが言う程大袈裟では無いんではないかと言う考えでした。
それともし小屋が傾いても小さな建物なので、車のジャッキで持ち上げて砂利などを敷き直し、傾きを修正しながら使って行けば良いかなと言う考えもあったからです。
それと、実際地中凍結で地面の盛り上がりの影響を受けない凍結深度まで穴を掘り基礎柱などを突き刺して基礎を固定するやり方は重機のない私の人力開拓では余り現実的では無かったのです。

 

 

 

 

 

コチラの画像は開拓初日、まだ何も手を加えていない状態の私の山の土地です。
今の状況を考えるとすごい木と草の量ですね
懐かしいです。

 

 

 

 

 

 

コチラの画像は昨年の冬の様子です。
この年は雪が多い年で最大で100cmくらいの積雪がありました。

 

 

 

 

 

 

小屋が潰れそう!!
この年は雪掻きが大変でしたね。

 

 

 

 

 

 

そしてコチラの画像では地中の凍結により物置小屋が矢印の方向に傾いています。
手前に薪棚の柱があるのですが、この柱と物置小屋の壁の面は元々平行でした。
物置小屋が前に傾いているのが目視でもはっきりわかる状況です。

 

 

 

 

 

 

予定していた通り車のジャッキで持ち上げてレンガを敷いて高さを修正しました。
しかし結局雪が解けて春が来たらまた小屋は自重で傾いてしまったので再修正を何度も余儀なくされました。

 

 

 

 

 

 

この画像は今年の様子です。
雪が少ないですね。
最大でも30cm程の積雪量となっています。

 

 

 

 

 

 

気温はかなり低い日が何日かありまして、物置小屋もやっぱり傾きましたね。
傾きを修正してもどうせ春になったらまた傾いてしまうのでこの年の冬は物置小屋の傾きを修正しませんでした。

 

 

 

 

 

 

しかし、この画像、お分かり頂けますでしょうか?
凄く傾いていますよね。

 

 

 

 

 

 

雨水タンクを収納しているこの収納庫、凄く傾いています。
水を抜いてあるので凄く軽くなっている影響もあると思いますが、こんなに傾くんです。
この傾きは予想外で、かなり驚きました。
自然の力は凄いなと思い知らされましたね。

 

 

 

 

 

 

コチラ、現在建築中の丸太小屋の基礎、土台ですが凍結深度より深い90cmまで穴を掘りタールを塗った角材を差し込んで作ってありますので地面の盛り上がりの影響を受ける事なく床面は水平を保っています。

 

 

 

 

 

 

山の土地を買って3回目の冬が終わろうとしている今、この土地で建物を建てる場合、手間が掛かっても凍結深度の影響を受けない様な方法で基礎、土台を作った方が良いんだと言う事を思っています。
そして、ずっと先の事になると思いますが、この土地で初めて建てた建築物の、一畳半サイズの物置小屋を解体して少し大きめにリサイズして再び物置小屋を建て替えようかと考えています。
その時は基礎は丸太を地面に刺して凍結による盛り上がりの影響を受けない様なやり方でやる予定でいます。

 

当言う事で今日は凍結深度について書いてみました。
何事も経験しなければ分からない事が多いですね。

ではまた。

 

 

 

 

 

 

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